田舎暮らしの壁

岐阜県郡上市


田舎暮らしの楽しさは、多くの方のページで知ることができます。

でも「憧れの田舎暮らし」の現実には結構厳しいものもあります。




少しでも皆さんの参考になれば・・・ と思い、わずか六年の経験ですが、私が田舎暮らしで「壁だな」と感じたことを書き出してみることにしました。


土地選びの壁


「どこで田舎暮らしを始めるか?」

それはとても大切な問題です。

海の近くか、山の中か、
悔いを残さないように、ご自身の一番好きなところで始めましょう。

もちろん大切な人の意見も尊重しましょう。

場所が決まれば、 地域の不動産屋に 聞き取り調査しましょう。

土地を買うのも大切ですが、土地の人から借りるのも初期費用を節約する一つの手です。

でも現地の情報は極めて少ないので、時間を掛けて探しましょう。

【 田舎の人は大切な家屋、土地を売りたがらない 】


住む家の壁1【 別荘地 】


別荘をお持ちの人はそこで始めるのが一番堅いことです。
ある程度地域のことも知っているので、大きな間違いはありません。

特に人付き合いの苦手な人は、別荘地から始めると負担になりません。

別荘地は地域とのつながりが少ないからです。

【 地域の人たちも 別荘の人たちに 関心を示さないことが多い 】


住む家の壁2【 地域の中で 】


日本中の田舎が過疎地です。

工業と金持ちを大切にする政府のつけが、日本中の田舎にしわ寄せされています。

空き家も多く、田畑も荒れるがままです。

良い物件ならば初めから買うのも良いですが、田舎の人は土地に愛着がありますので、借りることから始めると良いでしょう。

2〜3年住むと地域のことが分かりますので、それから土地や家を購入しても 間に合います。

地域の中で生活すると、大切な人つき合いも生まれます。
そうして、貴方も立派な田舎人になります。

【 人付き合いの好きな人向けです 】


畑の壁


田舎暮らしの醍醐味は、畑仕事です。
自分で育てた野菜を食べるとき、充実感を味わいます。

畑は田舎にいくらでもありますが、休耕田を借りることから始めると気楽です。

雑草で埋まった休耕田を耕すのは大変ですが、貸す農家の人にとって畑として使っていることが一番嬉しいのです。

失敗は付き物ですから、のんびりと農家の人に教えてもらいながらやりましょう。

【 畑を借りることで地域の人とコミニケーションが取れます。解らないことはすべて聞きましょう 】


就職の壁


田舎に仕事はありません。

自分で何かを始めるか、何もしなくても良い収入(例えば年金)をもっていることが大切です。

仕事は公共事業が中心で、求人は地域の人で埋まっています。
下手をすると地域の人も仕事がありません。

日々過疎化が進んでいるので、お店も少ないのです。

貴方の独創的な発想で、仕事をつくりましょう。

【 一番難しいことです 】


交通の壁


田舎でも「高速道路がある田舎」はとても便利が良いです。

地域には十分な商品を持つお店がありませんから、数十キロ離れた都市部のスーパーへ買い出しに行くことも多く、その為に高速があると便利です。

高速のないところでは、買い出しのために朝出て夜中に帰ることになります。

インターに近い田舎暮らしが最高です。

【 まず、そんな便利なところはありません。ちょっとした町に出るのに2時間は覚悟しましょう 】


公共交通の壁


田舎の公共交通機関は過疎化のため、次々と廃止されています。

すべて採算がとれないと言うことで、地域の大切な鉄道やバスなどの足が無くなっています。

今それらにかわるものとして、高速バスの利用をお薦めします。

高速自動車道を利用した高速バス網が意外とあるのです。
時間は少しかかりますが、安い料金と目的地まで乗り換えなしで行けます。

【 高速バスは優れものです。ぜひご利用を! 】




思いつくままに書いてみましたが、不便なところだからこそ田舎暮らしであり、醍醐味があります。




常に前向きに、
明るく暮らしましょう!!


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