コロラドスプリングスの風景を求めて
秋田県秋田市
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春の雪どけとともに始めたログハウスづくり、
友人と二人で マイペース作業です。
現役時代から憧れていた「自然の中での暮らし」、
それが 一歩一歩、 現実になろうとしています。
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私は今、親の残した家に住んでいます。
敷地面積は約80坪で、いわゆる秋田市の住宅地です。
少しの庭はありますが、花や樹木・畑などを植え育てるスペースとしては狭く、周りの家などに迷惑をかける環境です。
「広々とした周りに気兼ねをしない場所が欲しい」と思い、 土地(定住地)探しを始めました。
地域については、特にどことこだわるものはありませんでした。
海外でも良かったし、宮城県岩出町の雑木林でも良かったのです。
ただ、「自然の中でこれから先の生活を過ごしたい」という願望はありました。
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私は現役時代、つまり東京で生活していた頃から「自然の中での暮らし」に憧れていました。
仕事で海外出張に何度か行った先での景色、そこでの生活時間の流れ・・・
特に長期出張で滞在したアメリカ・コロラドスプリングでの体験が、強い願望になりました。
それと、「このまま都会の窮屈なスペースで人生を終えたくない」という願望を50歳を越えたところで強く感じるようになりました。
少年時代を過ごした野山、日に日になつかしさが。。。。
生きるとは?
人間も動物の仲間なのだ。
だから、生活の場は自然の中。。。
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私が選んだ土地は、山菜取りで何度か行った場所でした。
太平山の山並みがとてもよく、雄大で、出張で訪れたコロラドスプリングスから見たロッキー山脈と重なった風景が気に入りました。
ここに住めたら・・・・・・
「太平山を望んだ方向には、人家・工作物は何も無い 」
これがとても気に入ってます。
敷地面積は、約5600平方メートル。
ここで花や樹木、畑など植え育てる生活ができたらと思うと、購入できた幸運と、購入まで係わって色々お世話になった皆さんに感謝です。
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建物について考えた時、求めた風景が風景なので、「ログハウスしかない」と思いました。
コロラドスプリングスから南のキャノンシティという町へ車を走らせている時に見た景色は、西部劇にある「荒野にログハウス」でした。
そして、ロッキー山脈のパイプスピークへ上る登山列車から見えたログハウス。。。。
この印象が強かったのです。
ログハウス以外の建物を選択することも可能でした。
ハウスメーカーで建売している家や都会の民家etc、工業的・経済的にいろいろ理屈があると思います。
しかし、昨今言われる地球環境を考えると、ログハウスはこの上の無い贅沢です。
ログハウスは無垢の材木でできているのですから・・・。
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ログハウスは、セルフビルドすることにしました。
60歳はまだ体には自信があるが、これから先の生活を考えるとお金は使えない。
借金はできない。
人手を頼んでお金を使うことを考えれば、そのお金を自分で稼いだと思うことにしよう。
自分自身がしたかったことができ、作業時間は無制限でマイペースでできる。
素晴らしい時間を過ごせる。
こんな幸せはそう体験できない・・・と思いました。
子供は、父親のしたいことに賛成してくれました。
ただ、「本当にやれるの?」と半信半疑でした。
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ログハウスをセルフビルドしたことで、友人に再会でき、多くの人たちと出会えることができ、さらに、いろいろふれあうこともできました。
どこで妥協するか、これは自分自身との妥協です。
作業スピードも自分自身との妥協です。誰かに言われてでもありません。
自分ができることは、皆さん それぞれ違います。
その作業のプロを頼んで作業を片付けてしまっても良いのですが、できると思ったことは自分でやりたい。
きついと思ったときは、快く手助けしてくれる友人がいる・・・
これもまた、幸せを感じられる部分です。
セルフビルドでは、正直、ログ積みは「毎日が重量挙げ」でした。
しかし筋肉痛も快く感じますし、ストレスは溜まりません。
ノルマがあるわけではありません。
カタログにあったものが現実に出来上がり、それが自分が気に入った風景の中にある。
これはなんとも、今まで経験したことがない充実感、幸福感があります。
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ログハウスの完成後は、「セルフビルドの満足感」だけでは終わりたくないですね。
気に入ったログハウスに住み、自分でやりたかったこと(花や樹木、畑などを植え育てる)をして四季おりおりの恵みを友人・隣人・家族とで楽しみたいと
思っています。
ログハウスのセルフビルド記はこちらで↓
『願い叶って永住地へ』
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Kiitos Log house
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