移住地と出会う!
そんなこんなで「これが最後!」となった土地は、
私がよく釣行で通っている海から10〜15分の所にある山中の古い別荘地でした。
釣行で走り慣れた道からその別荘地への入口を入って行くと、いきなり急な坂道。
「ここも山中の寂れた土地か〜」と僅かな期待値も一瞬で消滅。
でも暫くその坂道を登って行くと、辺りが急に開け、如何にも別荘地的な風景へと変貌しました。
『洋風のいかにも別荘的なモダンな家』
『木材を豊富に使った日本的な建物』
『庭にツリーハウスのある 遊園地を思わせるような夢のある家』
『夢物語的存在のログハウス』
おしゃれな家が点々と立ち並び、しかもどのお宅も広々として解放感も抜群!
目をキラキラさせながら更に車を進めていると、カーナビから目的地到着の音声が流れました。
「もしかして、これっ?」
「うそ〜〜〜っ!」
公道に面した広々とした傾斜地の横でカーナビが案内した所は、
低い雑草こそ生い茂っているものの、地主さんの手入れが行き届いていると見え、その広さを一望する事ができました。
「良さそうな所だね?」
「これまで見て来た所とは大違い、とても素敵な所だね〜」
更にその傾斜を上って行くと、そこからの見晴らしは『アルプスの少女ハイジ』のスターティングで描かれている広大な草原地を思い浮かべるほどの眺めでした。
「素晴らしい景観だね!」
「ここ気に入った〜〜〜」
傾斜地であるがゆえに売れ残っている物件かもしれませんが、私達は逆にこの傾斜がエラク気に入ってしまいました。
「こっち向きにテラスなんかあったら最高の眺めだね〜」
「傾斜地だとこっち側が高床になるから見晴らしも更に良さそうだね!」
「この場所にはログハウスが似合いそう!」
すっかりこの土地のオーナーになった気分です。
それから車に戻り、ここの写真を撮っていると、
「こんにちは〜」
公道の草刈りをされていた地元の方がお声掛けをしてくれました。
その方にこの土地についてお話しを伺うと、
・所有者が高齢になって売りに出された
・傾斜地のためになかなか売れず、先日値下げをしたばかり
・地盤はしっかりしていて、3.11の地震でも揺れを感じなかった
・この地域はこれまで大きな災害もない(特に水被害など)
・この地域の半分が永住されていて、残り半分が別荘として利用されている
何とこの方は元自治会長をされてたとのことで
「そんな方がおっしゃることなら間違いない!」
益々ここが気に入ってしまいました。
その日の帰り道
「これも何かの縁! 買っておいても損はないかもね〜」
「それなら、先ずは不動産屋に連絡してみよう!」
下見だけのつもりでしたが、帰りにはこの土地の購入を決心していました。
帰宅後、すぐに不動産屋に連絡を入れ、後日改めて見学したいと日程を調整。
その見学時に不動産屋から、
「既に水道の引込工事も終えていて加入料も支払い済み」と聞かされました。
もうこの時点で迷いは一切なし!
その場で不動産屋に即決の意をお伝えし、翌週には正式に契約の手続きを行っていました。
「やったあ〜! 将来の移住の地ゲット!」
この日から、次のステージへ向けた計画がスタートしました。
|